2012/01/07
東日本大震災から早10ヶ月。
被災地では、壊れた道路があちこちに手付かずのまま残されています。
今回、当社で施工させて頂いている現場は、路肩部分(道路のはじっこのほう)が崩れ落ちていました。
隣接地が田んぼで、道路より3メートル位低いため、道路部分が地震の揺れで崩れてしまい、完全に片側通行になっていました。
崩れた道路を元どおりに作り直す舗装工事ですが、そこには私たちが経験したことのない大敵がひそんでいました。
大敵の正体は『雪』です。
雪が降ると工事がやりにくくなります。寒さと余計な水分が、決められた品質を確保してつくる道路工事の邪魔をします。雪国での工事はこの点が、最重要課題となります。
しかし、泣き言は言いません。
私たちにやれることをコツコツと進めていきます。
2012/01/10
東日本大震災から早10ヶ月。
被災地では、復興に向けて少しずつ動き出しました。
この工事は、もともとある橋を地震に強い橋に補強する工事です。
『鼻毛橋』なんてユニークな名前の橋です。(笑)
橋の橋脚部分(足の部分)に鉄筋コンクリートを巻き付け橋を強くします。(写真左)
そのためには、川の水をせきとめて対岸方向に川の流れを集めます。(写真右)
その後、橋の足の部分をあらわし、鉄筋を固定してコンクリートの増し打ちをします。結果、橋の足の部分が太くなり地震に強い橋になります。
また、古くなったランカンやアスファルト舗装のやり直しをします。川や橋など風が吹き付けるところは、これからの季節は気温が低くなります。コンクリートは水を使っていますから、気温が低いと凍結の問題が起こります。コンクリートが凍結しないような養生対策がポイントです。
とても寒い場所での作業となりますので、事故やケガには特に気をつけてほしいです。
春には無事工事が完了し、復興活動の一つのかたちを残していきたいです。