2015年10月17日
3.11東日本大震災で崩れた宅地を直します (前編)
3.11東日本大震災で崩れた宅地を直します (前編)
仙台市青葉区は、3.11東日本大震災にて、
住宅地が滑動崩落した地域です。
山間部を開発して宅地化しています。
コンクリート擁壁や石積み擁壁で宅地を造成しています。
そのコンクリート擁壁や石積み擁壁が大地震の猛威で
ことごとく破壊されました。
開発造成した宅地が、
大地震によって地すべりを発生させ、
住宅地に甚大な被害をもたらしました。
私たちの会社では、この地すべりを起こした地域の、
緊急対策復旧工事をしています。
![地滑りの緊急対策復旧工事](files/cht-e285-1102-01.jpg)
地すべりを起こした地域の崩落状況により、
復旧工事のやり方が変わります。
この地域は既存の石積み擁壁に大地震によって亀裂が入りました。
網状に鉄筋を擁壁と地盤に打ち込み、
鉄筋と一体とした補強コンクリートで擁壁を修理します。
壊れた擁壁に作業のための仮設の作業床を造ります。
![地滑りの緊急対策復旧工事](files/cht-e285-1102-02.jpg)
![地滑りの緊急対策復旧工事](files/cht-e285-1102-03.jpg)
太くて頑丈な異形鉄筋を
計算された間隔や、角度をつけて
擁壁と地中に打ち込みます。
打ち込まれる鉄筋です。
![地滑りの緊急対策復旧工事](files/cht-e285-1102-04.jpg)
![地滑りの緊急対策復旧工事](files/cht-e285-1102-05.jpg)
作業台の上では
特殊なボーリングマシーンを使い、
鉄筋が打ち込まれます。
![地滑りの緊急対策復旧工事](files/cht-e285-1102-06.jpg)
![地滑りの緊急対策復旧工事](files/cht-e285-1102-07.jpg)
鉄筋が打ち込まれ、鉄筋で補強工事が完成する場所と
被害が大きいところは、
鉄筋と一体とした補強コンクリート工事を行うところがあります。
2015年10月17日
3.11東日本大震災で崩れた宅地を直します (後編)
3.11東日本大震災で崩れた宅地を直します (後編)
この地域は石積ブロックが壊されました。
新しい石積みブロックに積みなおします。
![地滑りの緊急対策復旧工事](files/cht-e285-1102-08.jpg)
![地滑りの緊急対策復旧工事](files/cht-e285-1102-09.jpg)
![地滑りの緊急対策復旧工事](files/cht-e285-1102-10.jpg)
![地滑りの緊急対策復旧工事](files/cht-e285-1102-11.jpg)
![地滑りの緊急対策復旧工事](files/cht-e285-1102-12.jpg)
![地滑りの緊急対策復旧工事](files/cht-e285-1102-13.jpg)
![地滑りの緊急対策復旧工事](files/cht-e285-1102-14.jpg)
![地滑りの緊急対策復旧工事](files/cht-e285-1102-15.jpg)
こちらの地域は大地震で擁壁が破壊されました。
地盤が弱いために、柱状改良工事といわれる
地盤補強工事を行っています。
地盤補強工事完了後に擁壁を造ります。
![地滑りの緊急対策復旧工事](files/cht-e285-1102-16.jpg)
![地滑りの緊急対策復旧工事](files/cht-e285-1102-17.jpg)
一軒一軒、被害の状況も異なります。
異なる被害に合わせた復旧工法を選択しなければなりません。
今回の工事は、住宅地で被害を受けた方々の宅地を復旧する工事で、
多くの被災者の宅地が被災したまま残されています。
完成するまでは、気の遠くなるような作業が待ち受けていますが、
一軒一軒、自分の家だと思い大切に丁寧に
復旧作業を続けていきたいです。
2015年10月19日
海水と戦う男たち!
海水と戦う男たち!
3.11東日本大震災で壊れた下水道管をなおします!
東日本大震災の復興を応援します!
宮城県塩竃市
3.11東日本大震災で壊された下水道管をなおしています。
![東日本大震災で壊れた下水道管をなおしています](files/cht-e285-1102-18.jpg)
3.11 東日本大震災
使用中だった下水道管が大震災によって壊されました。
下水道管は蛇行したりつぶれたりして壊され、
汚物は処理場に流れなくなりました。
4年半が経った被災地の現実です。
生活廃水は人々が生活している以上、どんどん流されます。
結果、壊れた下水道管のまわりは
生活廃水の溜まり場になっています。
また、下水道管が大震災により蛇行してしまい、
流れが悪くなったりしています。
この地域もそんな一部です。
塩竃市は港町です。
海水の影響をまともに受ける地域です。
50?も掘ると海水が湧き出ます。
![東日本大震災で壊れた下水道管をなおしています](files/cht-e285-1102-19.jpg)
下水道管を修理するためには、
掘った時に地盤が崩壊しないようにする必要があります。
そして、もともとあった下水道管を掘り起こし、
新しい下水道管に入れ替えます。
場所によっては、地上からかなり深いところに
埋められている下水道管もあります。
ところが、深く掘ればその分、海水との戦いも大変なものになります。
大型のポンプで海水を排出しながら、必死で作業しています。
![東日本大震災で壊れた下水道管をなおしています](files/cht-e285-1102-20.jpg)
![東日本大震災で壊れた下水道管をなおしています](files/cht-e285-1102-21.jpg)
大震災は一部ではなく、そこにあるもの全てを壊します。
修理工事を行っていると、
大震災の凄さや恐ろしさを日々感じます。
さまざまな事情の中で、
被災地の方々は頑張って前進しています。
2015年10月22日
3,11東日本大震災で高波の被害を受けた宮城県岩沼市大地震時の避難路を作る工事を行っています。
3,11東日本大震災で高波の被害を受けた宮城県岩沼市大地震時の避難路を作る工事を行っています。
太平洋に面した岩沼市。
宮城県岩沼市は仙台市の南に位置し、
太平洋の海岸線が東部に広がります。
この地域は東日本大震災で大津波の被害を受けた地域です。
おおよそ、
1階部分が大津波につかったとのこと。
2〜3メートルの津波が住宅や田畑を襲いました。
防風林は高波の被害を受け、無残な状態で残っています。
波打ち際に、高波よけのテトラポットが延々と続いています。
そこで、今後あってはいけないことですが、
念のため、大津波が襲ってきたときの避難道路を造ります。
![大地震時の避難路を作る](files/cht-e285-1102-22.jpg)
![大地震時の避難路を作る](files/cht-e285-1102-23.jpg)
すでにある農業用の水路を造りかえ道路を広げます。
広がった道路の一部に避難用の通路を作ります。
![大地震時の避難路を作る](files/cht-e285-1102-24.jpg)
![大地震時の避難路を作る](files/cht-e285-1102-25.jpg)
![大地震時の避難路を作る](files/cht-e285-1102-26.jpg)
再びあのような被害を
受けないために、
私たちにできることを継続します。