9月度 宮城の現場パトロール (その1)
日本を美しくする会
第17回宮城掃除に学ぶ会(復興支援大会)が開かれました。

仙台出張日を開催日に合わせて予定し、
仙台支店の社員さんたちと参加させていただきました。
初参加の社員さんがほとんどでしたが、
皆さん元気に参加してくれました。

会社命令とはいえ、日曜日の朝早くからの集合で、
おまけに素手で便器掃除をするこの会の掃除の仕方には、
ずいぶん抵抗もあったと思います。
良い人生にするためには、時には嫌なことや面倒な事にも取り組まなければならないことがあると思います。
トイレ掃除をすると、掃除からさまざまなことを学ぶことができます。
社員さんには、皆さん良い人生にして欲しいと願っています。
そのためにも、良い体験にして欲しいと思いました。
3.11 復興支援大会とあって、
約700人もの参加者が日本各地から集まってくれました。

トイレ掃除から学び、工事現場の掃除・整理整頓を実施し、無事故の工事現場を目指す私たち中鉢建設の工事現場の進め方は、横浜本店でも仙台支店でも同じように取り組んでいきたいです。
9月度 宮城の現場パトロール (その2)
毎月仙台に行き、震災復興で発注された公共工事や、被災された方々のお住まいを改修工事させていただいてる現場を巡回してきます。
大震災から一年半が経ち、最近、その後の被災地の様子が報道されています。
がれきの山が目立ち、震災復興の工事は、東北自動車道以外は目立ちません。
復興工事はまだまだ始まっていないのが、現実です。
決められた手続きとはいえ、震災復旧工事で、急がれているはずです。
市民に不便な生活をさせとくルールも、
時には臨機応変な対応が必要だと思います。
仙石線 本塩竃(しおがま)の駅近くで施工中の、下水道工事現場です。


工事中、橋は通行止めにされていますが、橋の名前が素敵です。
『仲よし橋』
仙石線は、震災で流され、不通になっている線です。
一部路線で折返し運転がされています。
この現場は、塩竃湾の河口近くで、潮の影響を受けます。
大震災で護岸の石積みよう壁が倒れ、倒れた石積みよう壁を改修工事しています。
大地震で河床に倒れた石積みよう壁を撤去して、シートパイルと呼ばれる鋼矢板を打ち込み、河川を間仕切り、間仕切った部分の川の水を排水し、よう壁を造ります。



水を締め切る工事が潮の影響をもろに受け、
狭いスペースの中での作業となる為、工事も難しくなります。
9月度 宮城の現場パトロール (その3)
宮城県の東松島市立鳴瀬第一中学校の災害復旧工事現場です。
3.11東日本大震災で、体育館の機械室が被災。
機械室には、体育館用の暖房設備が備えられています。
場所がら、冬季は寒さが厳しい地域です。
体育館に暖房がないと、寒くて体育館を使えない状態です。
3.11の時のTV映像を思い出しても、
当時は雪景色でした。
今年の冬は、快適に体育館を使えるように、
寒くなるまで工事を完成させたいです。
それまで生徒さん、工事でいろいろご迷惑をおかけしますが、
楽しみに待ちながら、協力よろしくお願いします。


9月度 宮城の現場パトロール (その4)
9月は月初と月末と2回仙台に行ってきました。
2回目の今回はこれから始まる工事の地鎮祭に出席させていただきました。



すまいる作業所増築工事現場です。
この施設は、身体に障害をお持ちの人たちが、100パーセント大豆を使った豆腐の製造販売を行っている施設の増築工事です。
震災で被害を受けたわけではありませんが、今回縁があって施工させていただくことになりました。
工事の安全とお施主様の益々のご繁栄をお祈りいたします。
9月度 宮城の現場パトロール(その5)
仙台市の北側の隣町が富谷町です。
仙台市のベッドタウンとして、住宅開発が活発に行われ、
住宅街に商業施設が立ち並び、活気をおびている街です。
町役場もとても立派な建物です。
富谷町営 宮の沢住宅の新築工事をこれから施工させていただきます。
この町営住宅は一部が完成済みで、既に入居済みです。
3.11東日本大震災で被災した方も入居しているそうです。
完成すると、このような住宅になります。


現場では、やり方の作業中でした。


この場所に4棟の町営住宅が建ちます。
完成まで安全第一で作業します。
9月度 宮城の現場パトロール(その6)
仙台市内で始まった下水管の補修工事現場です。

住宅街の下水管が、東日本大震災によって壊れたり、下水管の勾配が取れなくなり汚水が流れなくなっています。
部分的に流れないところを補修工事していきます。
既存の管は使わずに、地震に強い特殊な管に取り替えます。

この工事には、大きな問題点があります。
それは、既に使っている下水管を修理することから起こる、生活汚水の問題です。
流れなくなった汚水は地中に溜まっています。
下水管を掘り起こすと、悪臭がすごいです。
人体に有害なまでになっています。
またこの下水は掘り山を崩します。
掘っても掘っても汚水が山を崩します。
一般的な補修工事の倍ぐらい土を掘り出さなくてはなりません。
そんな中で作業してくれている監督さん、作業員さんには頭が下がります。
地山崩壊の事故は重大な人身事故にすぐにつながります。
最後まで気をぬかず、無事故で終わって欲しいです。
9月度 宮城の現場パトロール(その7)
仙台市の北側で海沿いの町 塩竃市(しおがまし)でも、東日本大震災により壊された下水道の復旧工事が本格的に始まりました。



この地域は海の近くで、塩竃港からもすぐそばです。
魚介類の加工工場なども多数存在し、汚水量も半端ではありません。
東日本大震災で壊れた箇所のみ、下水管を入れ替えます。
ところが、まわりの工場は稼動中。
大量の汚水が流された中での工事となります。
そのため、最新の技術を使っての復旧工事になりました。


塩竃市はお寿司屋さんの店舗数がとても多いところだそうです。
ちなみに、私はまだその美味しさに触れていません。
近々初体験したいと思っています。
経済的な復興支援になりますからね。(笑)
その分、生活廃水量や店舗の汚水排水量も多く、生活しながらの工事には不便をきたさないような工夫が必要になります。
9月度 宮城の現場パトロール(その8)
仙台市の北側 海沿いの町 塩竃市(しおがまし)でも、東日本大震災により被災した下水道の復旧工事が本格的に始まりました。
この地域は海の近くで、塩竃港からもすぐそばです。
魚介類の加工工場なども多数存在し、汚水量も半端ではありません。
東日本大震災で壊れた箇所のみ、下水管を入れ替えます。
ところが、まわりの工場は稼動中。
大量の汚水が流された中での工事となります。
そのため、最新の技術を使っての復旧工事になりました。


強力なポンプを使い、壊れた区間の下水管を入れ直すまで、仮の下水管で排水します。
汚水は24時間流れてきますから、仮排水も24時間流れるようにポンプを稼動させます。
この地域の下水管の深さは地上から4〜5メートルの深さにあります。
この下水管を流れていた汚水を、地上に仮に設けた配水管を使い排水させます。
汚水が地上に出る付近は、異臭がわいています。
夏場の工事ではなくてこの点は良かったと思います。
薬液注入工法で掘削地盤の地盤強化をしています。
しかし、4〜5メートルの深さを掘り、その中で作業することになります。
山止め作業はしっかりしないと、地山の崩壊につながり、大事故になりかねません。


安全は自分から!
安全は毎日!
安全は幸せ!
で、作業しましょう。
9月度 宮城の現場パトロール(その9)
仙台市の北側 海沿いの町 塩竃市(しおがまし)でも、東日本大震災により被災した下水道の復旧工事が本格的に始まりました。
この地域は海の近くで、塩竃港からもすぐそばです。
海水の影響を直接受けます。
地盤も砂地盤が多く、下水工事で穴を掘るのは大変な場所です。
砂地盤で海水を含むと、掘るとどんどん崩れます。
海水浴で砂遊びをしたことがあると思いますが、あの状態です。
そこで、地盤が崩れないように、薬液注入工法という地盤強化改良工事を、下水工事に先立って行います。




地盤改良工事を行うと、穴を掘っても崩れにくくなります。
地盤が弱いところに住宅を建てるときなども、この薬液注入工法で地盤を強化して、建てることもあります。
9月度 宮城の現場パトロール(その10)
今回の現場は、塩竃市内で下水管の震災復旧工事ですが、住宅地側の工事現場になります。
海抜は数メートルとのことですが、海からは少し距離があるようです。
東日本大震災で道路にひび割れが入ったようです。


この地域の土質も砂地でとても柔らかいようです。
下水管の入れ替え工事をするために、掘っても崩れてこないように薬液注入工法によって地盤の強化を行います。



地盤改良工事が終われば、いよいよ東日本大震災で壊れた下水管を直します。
震災復興予算の使われ方が問題化しています。
私たちは仙台市や塩竃市、東松島市、富谷町にて東日本大震災の災害復旧工事を行っていますが、現地はまだまだ何も手付かずの状態に近いです。
被災地の復旧工事を第一優先にして予算を使って欲しいものです。